ハコイリ♡ムスメ「ハコ♡ムス宝くじライブ」密着取材!ムスメ賞レポート


5月21日(日)、待ちに待った取材当日です。
「ハコムス宝くじライブ」の名に相応しい見事な晴天で気温も高く、熱いライブを予感させる最高のコンディションです。

当日のタイムテーブルは

14時55分:AKIBAカルチャーズ劇場「通用口」集合
15時05分:メンバー会場入り
15時15分~16時15分:リハーサル
16時15分~17時00分:インタビュー
17時00分~17時30分:本番準備
17時30分~18時30分:本番

とまさに分刻みとなっております。

男性スタッフのOさんが迎えに来てくださることになっていましたので、他の2人と通用口付近で待っていました。

通用口のドアが開きOさんが出てきて「いよいよ始まるんだ」と小さく握り拳を作ったのも束の間、Oさんはそのままどこかへ走り去っていかれました。
これ以降、Oさんを見かけることはライブが終わるまでほぼありませんでした……。

遠ざかっていくOさんの背中を呆然と眺めていると、再びドアが開いてSプロデューサーが迎えに来てくださいました。
「PRESS」の腕章を受け取りいざ未知なる世界へ。

取材権が導入された前回の『ハコムス宝くじライブ』は会場がこちらではなかったため、バックヤードにヲタクが入るのは私たち3人が初めてとのことです。

バックヤードには楽屋1、楽屋2、ミーティングルームの3部屋+トイレがあり、私たちはミーティングルームに案内されました。
荷物を置いて一息吐くとすぐに「もうじきメンバーが到着します。入りの様子は自由に撮影して構いません」とプロデューサーから。
少し照れているような表情を撮影させていただきました。

「今日はよろしくお願いします」と丁寧に挨拶していただき、全員楽屋2へと向かわれました(楽屋1は昼間のイベント用でした)。

「PRESS」の腕章を付けているため、他のアイドルさんや運営さんにすれ違う度に挨拶していただき大変恐縮でした。偽物ですみません。

メンバーが楽屋入りして10分と経たないうちにリハーサルの開始です。
「リハーサル中はずっと好きな場所で撮影していただいて構いません。ただしメンバーに話しかけるのはご遠慮ください」ということでしたので、私たち3人とも前後左右に移動して立ったり座ったりを繰り返し、動きっぱなしで撮影させていただきました。

貴重なリハーサル中、自分たちに何のメリットもないヲタクの撮影は本当に目障りで鬱陶しかったと思われます。
約1時間のリハーサルで約3000枚撮影しましたので、我ながら無銭ガッツキの鑑ですね。まあ使えそうな写真は100枚もありませんでしたが……。

リハーサルを観ていて驚いたことは全曲フルコーラスでやったことです。
「曲によってはワンコーラスで終わるんだろう」と勝手に思っていましたが、この日のセトリが4期メンバーが初めてパフォーマンスする曲ばかりだからか、休むことなく全曲フルコーラスという非常に密度の濃いリハーサルでした。

1曲終わるごとにその曲の問題点が確認されます。
舞台下のプロデューサー、下手大外の我妻さん、上手大外の神岡さんを頂点にしたトライアングルで話し合われることが多かったです。

5月14日の「レッスン見学」にご参加の方から「やはり実希ちゃんは神おこだった」と聞いていましたが、個人的には怖いというよりは迫力があるという印象で、こういう言葉が正しいかはわかりませんが、とにかく「ガチ」でした。

確かに口調が厳しく顔が険しいので怒っているように見えます。でも「練習でできないことは本番でもできない」とお考えなのか、一切の甘えと妥協と言い訳を許さない雰囲気が伝わってきました。

誰かに指導するということは誰よりも上手くできていなければなりませんし、自分ができなかった時は「偉そうなことを言っておいて自分ができていないじゃないか!!」と厳しい言葉が返ってくる恐れがあります。

怒るのは疲れますし、誰だって嫌われたくはないはずです。
でも心を鬼にして憎まれ役を買って出ている神岡さんは「神おこというよりガチ岡だな」と勝手に思って観ていました。

この後のインタビューで塩野さんが「厳しく叱ってくれる人とそれをフォローする人がいないとチームとして上手くいかない」と言われていましたが、

厳しく叱る人:神岡さん
フォローする人:我妻さん

で、すごく上手くバランスが取れていると思いました。

「自分の全てを注いで活動してきたハコムスがこれからもっと良くなるように」と指導の一つひとつに神岡さんの想いが込められているように感じました。

「これからのハコムスを神岡さんはずっと見ていってくれるでしょうし、神岡さんが素敵な女優になっていくのを私はずっと見ていきます」と『さよならのプリエール』を聴きながら思っていました。

上に書いた通りリハーサル中にメンバーに話しかけるのは禁止でしたが、仮に可能でも話しかけられる雰囲気ではないガチのリハーサルは、ただの一度も笑いが起きぬままぴんと張り詰めた空気を残して終了しました。

ミーティングルームに戻り一息吐くとすぐにインタビュー開始です。
リハーサルでは般若の如き表情の神岡さんもインタビューでは穏やかでしたので良かったです。

インタビューは撮影不可のため写真はありません。
内容につきましては

ハコムス宝くじライブスペシャルインタビュー

をご参照ください。リハーサルの写真も掲載されております。

「インタビュー記事だけは神岡さんの卒業公演前にアップしたい」というのが私たち取材陣の共通の想いでしたので、スタッフさんに無理を言ってそれだけを先行してアップしていただきました。
この場を借りてお礼を言わせていただきます。本当にありがとうございました。

インタビューは各人持ち時間15分、3問まで質問可能の45分勝負です。
私たち取材陣は長机の長辺に1列に並び、私たちをぐるっと囲むように弧を描いて

我妻さん・星さん・井上さん・吉田さん・戸羽さん・塩野さん・寺島さん・神岡さん

の順番で着席されました。
プロデューサーとAマネージャーはドア付近に立ち、インタビューの進行とタイムキーパーをやってくださいました。

真面目な質問には真剣に答えていただき、時に笑いも起きながら和やかに進み、そしていよいよラストの私の番になりました。

特に順番を決めていたわけではありませんが、私が質問をメモしたスマホを客席に置き忘れるというミスをしてしまったため1番手をふっきーさんにお任せして、ふっきーさんの出番が終わると同時に客席にスマホを取りに行き、戻る頃にはぴんちゃんさんの質問が始まっていたために私が最後となりました。

神岡さん推しである私は神岡さんの卒業に関する質問を考えてきましたが、あまりにもガチな内容でしたので吉田さんが泣き出してしまいました……。

せっかくの和やかな雰囲気を全てぶち壊し、これからライブ本番があるというのに心を激しく乱れさせてしまい、本当に申し訳なく思っております。

次回の取材者の方へアドバイスをさせていただきますが、あまりにもガチな質問はやめた方がいいと思います。
メンバーを泣かせてしまったのもそうですし、私だけ2問目の質問で持ち時間の15分が終わってしまいました。

インタビューは自分が聞きたいことを聞けばいいというものではないことがやってみて初めてわかりました。

またこのような機会に恵まれた時には皆さんが幸せになれるような質問を考えます。申し訳ございませんでした。

インタビューが終わり、後30分でライブ本番です。
先程まで埋まっていた楽屋1が空きましたので、数人がそちらに移動されました。

この本番準備の時間も撮影可能でした。
「気が散るので撮影しないで欲しい」というのが本音だったと思いますが、ぎりぎりまで振りや音程を個人やグループで確認されている様子を撮影させていただきました。

神岡さんはスマホで音程のチェックをされています。
本当にありがたいことに星さんはこちらを向いてくださいました。きっとぴんちゃんさんのおかげですね。
バックにいろんなグループのサインが写っていますが皆さんの推しはいますでしょうか?(笑)

誰もが気になっているであろうハコムスのサインです。
「ハコイリ♡ムスメ」の文字の周りに8つのサインが書かれています。
大袈裟ではなくこれを生で見て撮影できただけでムスメ賞の価値はあったと思っています。

我妻さんのサインは今のサインとは違いますのでかなりレアですね。
鉄戸さんのサインは今は「みおてつど」ですので「てつどみお」はレアですね。

加入してから1ヶ月の4期メンバーは仕方ないにしても、3期メンバーのサインもないのは不思議ですね。
神岡さんのサインの両隣やハートマークの両隣くらいしかスペースはありませんが、次回の取材時には全員のサインが書かれているといいですね。

いよいよ本番開始が迫り円陣が組まれます。

ちなみに、写真の右奥に写っている黒いドアが舞台へと続くドアです。
私たちはこの数メートル手前までしか行くことが許されませんでしたので、ドア付近の様子やドアの反対側、ドアから舞台への道については取材できませんでした。
そこに何があるかは演者とスタッフのみが知っている未知の領域です。

誰もが気になる円陣の口上。間近で聞くことができる今日はしっかりと覚えねば‼

「……」
「……」
「……」
「……レボリューション‼」

間近で聞いても最後の「レボリューション」しかわかりませんでした。
次回の取材ではしっかり文字に起こしたい、起こして欲しいです。

リハーサルやインタビューではいつもとそれほど変わらず平常心で臨めましたが、円陣が解かれると同時に「いよいよ始まるんだな」と一気に緊張してきました。

メンバーの入りを見送って、私たちは客席後方の出入口から会場入りです。
私たちに気付き「取材陣が来たぞ‼」と温かく迎えていただいた皆さん、本当にありがとうございました。

個人的に好きな上手側に行くと、よく一緒にイベントを観る人たちがいたおかげで緊張が解けていきました。柵の内側に陣取っていざライブスタートです。

『ハコムス宝くじライブ』セットリスト

M1.ホワイトラビットからのメッセージ/渡辺満里奈さん
M2.baby blue/アイドリング!!!さん
M3.雨のジェラシー/CoCoさん
M4.あの子によろしく/ribbonさん
M5.泣かないでエンジェル/Qlairさん
M6.落葉のクレッシェンド/河合その子さん
M7.さよならのプリエール/ハコムスオリジナル曲
M8.Winterスプリング、Summerフォール/渡辺美奈代さん
M9.眩しくて(新カバー曲)/Qlairさん

今回のセットリストと新カバー曲はそれぞれ「ハコイリ賞」と「特賞」にご当選された方が決められましたが、選定理由につきましては

をご参照ください。

1回のライブでハコムスの春夏秋冬を感じられる本当に素敵なセットリストだと思いますし、神岡さんの卒業が発表されてから一度は聴きたいと思っていました『さよならのプリエール』を聴くことができて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

25年前の今日に発売された曲が、こうやってカバーされて受け継がれていく。
これからもたくさんの名曲を歌い続けていって欲しいです。

柵の内側から撮影してみて感じたことを書かせていただきます。

やはり付属のレンズでは上手く撮れませんね……。
通常レンズでは少し遠く、望遠レンズでは近すぎて、どちらのレンズを使用すればいいのか最後までわかりませんでした。
下から見上げるように撮るのは体勢的にもきついですし、写真的にも正直微妙でした。

しかも2曲目の途中でカメラの電池が切れたため、慌てて最前列の方にお借りするというとんでもない失態。充電するのを忘れた私の完全なミスです。

自分のカメラでも上手く撮れていませんでしたのに、今日初めて使うカメラで上手く撮れるはずもなく、レンズやSDカードの交換もままならず本当に情けなかったです。ご迷惑をおかけしまして本当に申し訳ございませんでした。

全体的にいい写真はほとんどありませんでしたが、ライブ中よりはMC中の方がいい写真撮れてました。
MC中は激しい動きがありませんので撮りやすくて当然ですが、普段はMC中に撮影できませんので写真を見返してみて初めて気付きました。

MC中だとメンバーの皆さんにしっかりカメラを見てもらえたりもします。

本家と違い小さなことで落ち込むこともあると思いますが、名前も知らない野に咲く花を見て不思議と心が和むように、日常の些細なことの中にも幸せを感じられたら素敵ですね。
向日葵のような輝く笑顔とひだまりのような温もりでファンの心を寺島、じゃなくて照らしていってください。

「虹」と書いて「なな」と読む。本当に素敵ですよね。
くるくると変わる表情と魅惑のキャットボイスとキレキレのダンスでステージを虹色に染め上げてください。
梅雨入り間近でしばらくは憂鬱な日々が続くことになりますが、雨上がりの虹のようにメンバーとファンの心を繋ぐ希望の架け橋となっていってください。

毎週の岩手と東京の往復、本当にお疲れ様です。
背中の羽が生えたままなら移動も苦ではなかったでしょうに……。
天使の羽はなくしても、4月に降る雪のようなその美しい涙はこれからもずっとなくさないでください。
未知なる可能性を秘めた12歳。自分の思う通りに変わっていけると思いますので、望みを一つひとつ叶えていってください。

念願の「葉っぱ曲」を歌えた気持ちはいかがでしょうか。
神岡さんから託されたこの曲を落葉の季節にまた聴かせてください。
少しずつ「葉っぱ曲」が増えていくといいですね。個人的には「新緑曲」が聴きたいです。
もうすぐ夏本番。吉田さんの季節がやって来ますね。
夏バテでやる気が出ない時は、吉田さんのフェアリーパワーでマイナスイオンを分け与えてください。

『宝くじライブ』前日のツイートの「#海 #迫力 #体かたい」は一生忘れません。これからも素敵なポエムをたくさんツイートしてください。
そしていつかは星さんが作詞したオリジナル曲を聴きたいです。
夏の夜空を見上げる時は、強い絆で結ばれた夏の大三角に3期メンバーを重ねます。
彦星を想う織姫のように、変わっていく中でも変わらぬ想いを持ち続けていってください。

ゴミをみるようなその目が本当に最高です。ゾクゾクします。
さすがに憐れに思っていただいたのか、ポーズをありがとうございます。
この日一番印象深かったのは井上さんの「神岡さんとのイヤホンの話」です。
イヤホンと一緒に心を分け合っていたからこそ、メンバーを越えてお姉ちゃんと感じていたんだと思います。
月が欠けるように想いが揺らぐ時は、きっと神岡さんとの思い出が心の支えになってくれるはずです。
まだしばらく月に帰らず地球の姫でいてください。

「変わらぬ心」、「途絶えぬ記憶」。スターチス全般の花言葉です。
今年だけで星座の数と同じ12回披露された『星座占いで瞳を閉じて』。瞳を閉じれば瞼の裏に焼き付いた2人の姿がありありと甦ってきます。
これから別々の道を歩いていくとしても春の大曲線の先に続く輝く未来へ向かって、2人を守護する乙女座の(連星)スピカのように、互いの頑張りを励みにして互いに向上していってください。

あなたと出会ったのは2016年5月28日のAKIBAカルチャーズ劇場。私は違うアイドルのファンでした。
それから数回対バンでハコムスを観る機会があり、ずっとあなただけを目で追っていましたが、それでもまだその時はあなたのファンというわけではありませんでした。

出会いから4ヶ月後、初めて参加した無料握手会で「はじめまして」と挨拶した私に「『はじめまして』じゃないでしょ」と返してくれたあなた。どういうわけか不思議と知っていてくれましたね。

それから少しずつ通うようになって、リリイベが終わる頃にようやくあなたのファンと心から言えるようになりました。

3月の定期公演で卒業が発表され、ちょうど一年前に出会った場所でハコムスとしてのあなたにお別れを言うことになりました。

正直しばらくはあなたの夢を素直に祝えずにいました。
でも交流することをずっとどこかで避けてきたあなた推しの皆さんと4月からお話しさせていただくようになったことで、「最高の笑顔で見送りたい」と心から応援できるようになりました。

『ナラタージュ』と『斉木楠雄のψ難』の映画出演に加え、日本テレビ系ドラマ『先に生まれただけの僕』の出演も決まりましたね。
間違いなく10月は神岡さんの月、神無月ではなく神在月ですね。

あなたと出会えて幸せでした。あなたのおかげで本当に楽しい1年間でした。
あなたの夢をずっと応援しています。あなたの幸せをずっと願っています。
本当にありがとうございました。

とまあ、完全にポエマー乙ですね。

この取材権はファン歴の短い私に「せめて最後に思い出を」と神様がプレゼントしてくれたものだと思っています。

インタビューでは空気を悪くしてしまい、レポはもうレポじゃなくてただのポエムで、ライブ本編についてはほとんど触れていません。とてもじゃないですが上手くできませんでした。

でも取材中もこうしてポエムを書いている時もずっと夢の中にいるようで本当に幸せで楽しかったです。

メンバーの皆さん、スタッフの皆さん、素敵な時間を本当にありがとうございました。
そして最後まで読んでいただいた皆さん、無駄な長文と意味不明なポエムに付き合っていただきまして本当にありがとうございました。

……ロックオン賞のようなメンバー直筆のたすきが取材陣にも欲しかったです。

おしまい。

文・写真:矢崎